最近のエントリ
ヴィム・ヴェンダース監督の映画を3本見たことがある。「ブエナビスタ・ソーシャル・クラブ」「ベルリン天使の歌」「ピナ・バウシュ」。
4本目の「Perfect Days」も、やっぱり良かった。見ている間も見終わった後も穏やかな良い気持ちだった。平山さんの一人暮らしが、ちょっとだけ自分の一人暮らしと重なって感じられた。
ルー・リードの「Perfect Day」で始まり、次々と素敵な音楽が流れ、ニーナ・シモンの「I Feel Good」で終わった。★★★★
京子さんと正一さんの家に呼ばれて、美味しい夕食をご馳走になる。
九十九里の名物の「ながらみ」という巻貝。薄い蓋を外して、爪楊枝でくるくると貝を回しながら尻尾のほうまで取り出す。「キサゴ」または「ダンベイキサゴ」というのが本当の名前のようだ。お酒も千葉の「腰古井」と「木戸泉」。
蕾だったキンランが一斉に咲いた。やっぱり「蘭の花」だと納得。絶滅の危機にあるとか。見たことは無いけど、白い「ギンラン」もあるらしい。
雑木林は賑やかだ。次は「山百合」が咲くだろう。「ドクダミ」の花も。それから「アザミ」かしら。
机の前の窓から毎日眺めている「ゆずり葉」の木。新しい葉っぱはぐんぐん大きくなる。外に出てみると、濃い緑の葉は少しずつ弱って既に落ち始めている。古い葉と新しい葉の間に花の咲いた跡が見える。花を見逃したかもしれない。
(たぶん小学校の)教科書にゆずり葉の詩があった。ネットで調べると河井粋茗(1874ー1679)という人の詩だった。最初の方はこんな具合。
子供たちよ。
これはゆずり葉の木です。
このゆずり葉は
新しい葉が出来ると
入り代わってふるい葉が落ちてしまうのです。
こんなに厚い葉
こんなに大きい葉でも
新しい葉が出来ると無造作に落ちる
新しい葉にいのちをゆずって――。
子供たちよ
お前たちは何をほしがらないでも
すべてのものがお前たちにゆずられるのです。
太陽のめぐるかぎり
ゆずられるものは絶えません。
雪子さんの雑木林よりも、地続きの八木さんの林の方にいろいろな野草が豊富にある。夏草の刈り方に原因があるのではないかということだ。
「金蘭」はちらほら、「二人静」は実に沢山ある。どちらもまだ蕾。半開きになるのを待っている。
粒餡を丸めて皮に黒砂糖を入れて、ごく簡単な茶饅頭を作った。焼印があるともっとお饅頭らしくなるんだけど・・・。
「ダメにしてもいいフォークがないかしら?」「これなら使ってもいいわよ」というわけで、フォークの先をガス火で真っ赤に焼いて焼印の代用に。久しぶりのお饅頭を頬張りながら「かっぱ橋」を思い出す。
お友達と行った初めての「かっぱ橋」は楽しかった。あの時に買った大き目のすり鉢は今もしょっちゅう使っているし、蝋細工の握り寿司、稲荷寿司、巻き寿司は無くてはならない教材になった。それから、お饅頭用に買った小鳥の焼印・・・。
パリ・ブレストという、リング状のシュークリームとは直接には関係無かった。
ヤジッドはモロッコからの移民二世。父親を知らず、アルコール依存の母親に虐待され、2才で里親に出され、児童養護施設を転々とする。ヤジッドの子供時代は酷かった。でも単純に母親を責める気にはなれない。パティシエになる夢を持って14才(?)で施設を出る。ホテルなどの厨房で働きながら修行して、やがて天才的な才能を発揮するようになり、22才でお菓子作り世界大会で優勝する。★★★
ここまで書いたところで、MilK MAGAZINE japon のインタビュー記事を見つけた。何枚もの写と予告編までくっついている。
東京在住の4人に、福岡からの1人と私が加わって、中学の同級生6人が銀座で集まった。一緒に過ごしたのは遥か昔の3年間だけなのに、どうしてこんなに懐かしいのだろう!皆んなあの頃のまま。私も脳天気のまま。
お料理も美味しかったけど「田酒」というお酒がとくに美味しかった。「緑さんは(貧乏だから)いいんだよ」と、お金持ちの皆んなが奢ってくれた。ありがとう。
6人のうち3人が最近癌の手術をしたという。来年は80才になる。また元気で会えるといいな。皆んなもそういう気持ちだったのか、なんとなく2次会へ・・。